優しさと甘さは違う

優しさと甘さは違う

優しさと甘さは違う

 

先日、会社員であるE子さんが私に言いました。

 

「私の彼、とっても優しいんです。でも、友達に『E子の彼、優しいっていうか、甘いだけじゃない?』と言われたんですよ」

 

批判されたようでいい気がしないと、E子さんは囗をとがらせます。

 

いったい、何かあったのかたずねたところ、ある日の出来事を話してくれました。

 

デートの後、そのまま彼の家に泊まったE子さんは翌朝、寝坊してしまったそうです。

 

彼はE子さんに言いました。「天気もいいし、ドライブにでも行こうよ。会社なんて休んじゃえ」急げば、ギリギリ会社に間に合う時間だったそうですが、E子さんは彼に言われるとおりにしました。

 

「彼ったら、私と一緒に過ごしたいのね」とうれしくてたまらなかったのです。

 

寝坊しても叱るどころか、自分ともっと一緒にいたいと言う彼を、E子さんは「優しい」と感じたのです。

 

ここで、「優しさ」と「甘さ」の違いをはっきりさせておきましょう。

 

相手の気持ちに寄り添うのが「優しさ」。

 

事実をごまかしたり、不正を見逃したりするのが「甘さ」です。

 

寝坊や遅刻という事実に対する彼の言動は、優しさなどではありません。ただの「甘さ」なのです。

 

それを告げたところ、E子さんはムッとしてこう言いました。

 

「失礼かもしれないけれど、優しいでも甘いでも、どっちでもいいんです。私にとっては、優しい彼なんですから」

 

これこそ、恋愛におぽれている人に見られがちなシーンです。

 

E子さんは、肝心なことを忘れているために「優しさ」と「甘さ」を混同していると私は感じました。

 

人間ですから、寝坊することもあるでしょう。しかし、E子さんは自分が寝坊した責任をとろうとはしませんでした。彼も、E子さんが責任をとるための応援をしなかったのです。

 

E子さんは、会社員です。社員としての責任を負っています。

 

将来、2人は結婚することがあるかもしれません。しかし、家族としてふさわしいのは「甘い」パートナーではなく、真に「優しい」パートナーです。

 

結婚すると、家庭や社会の中で、長い人生を一緒に暮らすことになります。

 

社会に対して責任を負い、子どもをもった場合は育児にも責任をもつようになります。夫婦が互いに相手を正しく評価し、認め合うことが大切です。

 

甘い考えをもつ者同士は、互いについて正しい評価をすることができません。E子さんの寝坊を許し、ずる休みをさせた彼と、彼の行為を「優しい」と受け止めてしまったE子さんのように。

 

パッと見は仲良しの2人に感じられますが、甘い考えがエスカレートすると、最悪の場合、犯罪行為に発展することさえあります。

 

銀行に勤務する女性が、交際相手の男性に貢ぐために何千万、何億円という金額を横領したという事件を耳にします。

 

夫婦やカップルが共謀し、詐欺や美人局などの犯罪に手を染めることもあります。

 

「2人のどちらかが止めなかったのか」と不思議な気持ちがしますよね。

 

「甘さ」で結びついた2人だから、このようなことが起こる恐れがあるのです。付き合っている相手が優しい人なのか、単に甘い人なのか、きっちり見極める必要があるのは、このためです。

 

ちなみに、「優しい」の反対語は何かわかりますか?

 

正解は、「優しくない」です。

 

「優しい」の反対は「厳しい」ではありません。

 

親が子に、上司が部下に、厳しくも優しく接することがありますよね。優しさと厳しさは、両立するのです。

 

 

「結婚することで恋愛は終わる」につづく >>

 

 

 

 

 

婚活はここから始めよう!